おたより
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○秋から冬へ
春から秋、森の自然は芽吹く生命に満ちあふれ、草木は青々と茂り生き物たちが活動します。

ただそこにいるだけで、自然の方から私たちへと働きかけてくる季節は、心をほぐし感性を目覚めさせるように思います。

かたや秋から冬にかけて、草木は葉を落とし、花は枯れて種となり、生き物たちは眠りの準備に入ります。

冬の自然はしんと静まり動かないけれど、子どもたちは次々と面白い遊びを見つけては夢中になっています。

手のひらほどの大きい落ち葉をババ抜きのようにずらりと並べて持ち、くじ引きに。
「どれにする?」
「はずれー」
葉っぱに顔みたいな穴があいていたら「あたり!」

原っぱでは、枯れ草をせっせせっせと運びだし、鳥の巣作りに忙しい子どもたち。

野良にんじんの葉っぱを見つけたと思っていたら、土の中からにんじんを掘りだそうと、いつの間にやら数人が頭を付き合わせている…。

また子どもたちが夢中になったのは、自然に詳しいみのりんに教わった
アオギリ(青桐)のサヤ探しです。

顔以上もある大きな葉をつけるアオギリですが、葉を落としたあと、種が付いたさやがまだ枝に残ります。

幹を揺するとシャンシャンシャン!とさやが鳴るほど。
「神様のやつ!?」(←お参りするときに鳴らす音のようだったから)と、音を聞いて驚く3歳児。

葉っぱの形のさやに、てん、てん、と種が付く姿はとても珍しく、葉脈が透けて見えるようなレアな姿のものも。またなかなか見つけにくいとあり、まるで宝探しのような遊びとなりました。

地面を這いつくばる姿は、まるでカナヘビ探しのように見えます。笑

アオギリの種を拾いながら、
「こんなけの種を植えたら、家が森になるな」とウキウキしている子も。
だんだんに目が慣れたのか、次々にアオギリの種が見つかります。
「あー、これは(種から芽がたくさん出るから)家が森になりそうや!」
「森になりそうやから、もうそろそろやめよっか!」
こんな会話が飛び交い、おかしくて仕方ありません。

たくさんのアオギリが育って森ができたら、夏は涼しい木陰の下で遊べるなあ。冬はまたみんなで種探しをしよう。

そんな妄想がつい膨らんでしまいます。
自ら遊びに向かう心が育くまれている子どもたちを、いつまでも見ていたいなあとつい目元がゆるんでしまいます。

○未来の話し
Aくん「俺、水辺のスタッフになりたいねんなー!」
私「それはぴったりー!なれるなれる!」
Bくん「俺もやるー!」
Cくん「俺もやりたい!」
私「りんちゃんもころあいにおるから、水辺で一緒にやれるなあ♪」
Aくん「(ぎょっとした顔で)おばあちゃんになっとうやん!」
私「おばあちゃんになっとっても、(その年齢なりに)できることをやるわ。Dちゃん幼稚園の先生になりたい、って言ってたからころあいに来てくれると思うし。」
Dちゃん(うんうん、うなずく)

成年になった子どもたちと、年齢を重ねた私が今と同じように水辺にいる。みんなが笑っている情景がパッと浮かびました。
そんな未来いいな!うん、すごくいい!

5歳児の子どもたちと過ごすのもあと3ヶ月。
「みんなにとって友達って、何?」
と問うと、うーむと答えに困っていたようなので、
「じゃあ、みんなのお父さんやお母さんは友達?きょうだいって、友達?」
「ううん、家族は友達じゃない。」
そんなやりとりのあと、
「友達はな、一緒に楽しく過ごして、ワイワイ仲良くすること」
「友達とけんかもするけど、話したりして仲直りする」
と考えて話してくれました。
「考えていることって、顔に書いてなくて、見えへんやん。だから思っていることをみんなでいろいろお話できたらいいな、って思ってるよ」

きっとあっというまに1月が行ってしまって、2月が逃げてしまって3月は去ってしまうから、うんと笑ったり泣いたりしながら毎日をいっぱい楽しもう!



#ころあい自然楽校
#森のようちえん
#年少、年中募集中
#親子クラス説明会は、2回とも締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました!
#小学部 説明会、次回は1/28です。




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兵庫県加古郡稲美町の豊かな自然の中で預かり保育をしています。
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01/07 13:08 | 今月のおたより | CM:0 | TB:0
ヌートリアとの出会い
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⚪︎ヌートリアとの出会い
保育で日々、たくさんの生き物や動物に出会います。

この日のお散歩の道中、観察池でヌートリアに遭遇しました。

「見て、ヌートリアがおる!」
始めは遠巻きに見ていた子どもたちでしたが、もっと近くで見てみたいというヌートリアへの関心と好奇心から、ジリジリと近づいていきます。

池の淵ギリギリに並び、ヌートリアへ注がれる子どもたちの熱い視線…。

「何しとん?」
「なんか洗ってる」
「もぐもぐしてる。何か食べてる?」
「カリカリって聞こえる!」
「石についてる苔つまんで食べとんちゃう?」
ヌートリアの動きや仕草を観察しながら感じること、気づいたことが次々に子どもたちの言葉に溢れ出ます。もちろん、じーっと見つめて考えている様子の子も。
そんな子どもたちをよそに(?)ヌートリアは動じず、逃げる様子もありません。(気になって調べてみたところ、警戒心の少ない動物だと書いてありました)

「あ、泳いだ!」ヌートリアが移動すると、子どもたちもいっしょに移動している姿が面白くて可愛い…。最後は草の茂みに身を潜めて見えなくなってしまいました。

「ヌートリア、かわいいなぁ」
「なんか美味しそうに食べてたなぁ」
観察池を後にしながらポロポロとつぶやく子どもたち。ヌートリアに出会った驚きと喜びの余韻が、心に残ったようでした。
また出会えると嬉しいね。

おたよりから抜粋してお届け〜


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12/23 09:14 | 今月のおたより | CM:0 | TB:0
ザリガニ釣り
昨日の続き。

7月のおたよりより、抜粋です。


○ザリガニ探し

4、5歳の子どもたちとザリガニ釣りをしました。

ザリガニ釣りが夏の遊びの恒例になり、昨年経験した子たちから次世代へ引き継がれていく、そうなるといいなと思っています。

正確にはザリガニ釣り、でなくザリガニ探し、というべきでしょうか(ザリガニを見つけて釣る、ところまでいかず…なかなか姿を見つけることができません)。


まずは釣り竿を作るところから。持ち手にする枝を探します。

なんともか弱い折れそうな枝を見つけて来る子。

カバンに差し込んである、自分が普段から大事にしている枝を持って来る子。

手が切れやすい、ささくれた竹のようなツルッとした枝を持って来る子。

自分がこれがいいと思って選んだ枝なので、それに決めます。

枝に結びつける麻ひもの長さを、自分で決めて切っていきます。

あらあらそんなに長くするのね!と引きずるような子も、そんなに短くていいの!?というような子もいますが、まずは試してみなければ。


煮干しも結わえつけ、釣り始めるうちから、ぱらぱらと子どもたちが戻って来ます。

「枝折れた~…」

「この枝、ひもがツルッてすべるわ」

「ひもが長くてふんじゃった!」

「、ひも長くしたい」こうしてやってみて、あれ?と気づいたところで再度調整。

自分で試行錯誤して、上手くいくかどうか確かめ、自分で体得していく、この過程がとっても面白い!


 今年度の子どもたちで出てきたアイデアは、煮干しと一緒に石も結びつける、でした。

重さがあるから沈むそう。なるほど!でも石を結ぶのって、難しい。四苦八苦です。 

いざ、釣り糸を垂らして引っ掛かりを待つ子どもたち。

「うわっ煮干しが取れたわ!」

「煮干しの頭がなくなった!」→(水につけているうちにふやけてしまって取れたのだろうけれど、子どもたちはザリガニがつかんだと思っているよう)

「目が光ってる!!」→(覗いて見てみたけれど、どうもザリガニの目でなくて、光に反射しているのは石っぽい)

とっても可愛い夢の世界の子どもたちです。 

しかしただ釣糸を垂らしているだけでは、時間が経ってもなかなか釣れません。

「なぁなぁみんな、ザリガニの姿を、目で見てみたいよー!」(スタッフの叫び)

「ザリガニ全然釣れへん……。」

「なあ、ザリガニ、どんなとこにおるやろ?」みんなで考えました。

「あ、確か知ってる。穴とかにおる。」

「水が動いてないところにもおる!」

「じゃあ水が流れるところじゃなくて、水が動いてないところ、どこやろ?」と、あまり水の流れが速くない方の川へ行きました。 

原っぱ側の川に行くと、「あっ、ここ、○○くん(昨年の年長児)が、ザリガニのすみか見つけた!って言ってたところや!」と思い出した子がいます。

ちゃんと、引き継がれてますね!

 そして石の上にはザリガニの頭などの残骸が。

「証拠や!近くにおるっていう証拠やー!」俄然、子どもたちの士気が上がりました。


結局は、ザリガニを見つけることはできなかったのですが…

なんでこんなに楽しいんでしょう。

みんなでいろいろ模索しながら探して…始終わくわくしています。

来年はどんなことが子どもたちによって引き継がれていくのか、それも楽しみです。

ザリガニ釣りって、釣れなくても楽しい!釣れたらもっと楽しいはず。いつかきっと、釣れますように!



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09/14 06:15 | 今月のおたより | CM:0 | TB:0
こどもが感じる 地球の平和
幼児預かりクラスは、毎月おたよりを発行しています。

毎月、スタッフが持ち回りで書いてくれるのですが、それが面白くて。
印刷は、私大江がするのですが、校正しながら笑ってまう、ニヤニヤしてまうのは毎度のこと。
時には、考えさせられるようなことも書いてあって、発行する私が言うのもなんだけど、毎月楽しみにしているんです。笑
7月号、皆さんにも、シェアします*

○願いごと
♪さ~さの~は~さ~らさら~♪
年長の子どもたちが、七夕の歌を歌いながら、習字の半紙のこよりを指でより合わせていきます。

普段あまり使わないような難しい指の動きですが、親指と人差し指をこすり合わせるようにして、じっくり集中してより合わせています。

昔々、母親は我が子の幸せを想い、こよりに願いを託したのだとか。

「○○が元気で健やかに育ちますように」○○、のところを年長の子どもたちの名前で言うと、照れてはにかんでいるのが、なんとも可愛い。

子どもたちに短冊に書く願いごとを尋ねると、「大きくなったら○○になりたい!」「○○に行ってみたい」「○○ができるようになりたい!」どの願いごとも叶うといいなと思いながら、尋ねました。

「自分の願いごとじゃなくて、日本やいろんな所に住んでる、生きているたくさんの人たち、みーんなの願いごとって、何だろうね?」
子どもたちの答えに驚きました。

「それはなー、地球が平和でありますように!」

「へえー!平和か!平和って、どういうことが、平和やと思うの?」

年長の子どもたちの答えは…。

「ゴミ多い!海でな、ゴミ拾いしてん」

「海亀とかな、鳥がな、マイクロプラスチック食べちゃうねん!」

「鳥がな、くちばしからうぇ~~って、ゴミを吐き出してん」

「(地球は)きれいがいい!」

「死んだりとかしてほしくない。怪我さしたくない」


子どもたちの思っている、平和。

地球のこと、こんなふうに見えているんだと思いました。

ゴミが溢れてゴミで埋もれていて、人と人が争って傷ついている地球。

これって平和じゃない!という子どもたちの声。

若干5、6歳の子どもたちのピュアな言葉を目の当たりにして、一人の大人として、どうにか現状変えられないかな!?と思いました。

一人ひとりの小さな願いが何かを変える、その一歩になりたい!と思いました。

願いをのせた笹の葉。届け届け、地球の幸せ。  



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09/13 14:15 | 今月のおたより | CM:0 | TB:0
おたより 2018年2月
*今年は本当に寒い冬でしたね。子どもたちからも、「寒い寒い」「手が冷たい~」の声があがります。
 寒くても、どんなに風が強くても、一歩外に飛び出せば冬の自然に魅了されていく子どもたち。毎回、畑の水たまりが凍っているかのチェックは欠かしません。割れないくらいのぶ厚い氷、一生懸命抱えて持って、でもどうにも冷たくて落として割れてしまった。割れた氷も陽に透かしてみればキラキラ光ってる。アスファルトにうつる自分と氷の影の濃さが違っていて、「氷の影がうつってる!」と大発見です。

 割れた氷はピザやケーキみたい。子どもたちの想像はふくらみます。そして春が近づきはじめ暖かくなってきた最近の氷は、「持てる~」。気温が以前より高いので、指先が冷たくなりにくいのか、長い間持っていられることに気付いたのです!持っていられるから、「氷で絵が描ける~♪」ってアスファルトに水の線があちこちにひろがりました。


*人気の坊主めくり
 この2ヶ月、保育室で日々繰り広げられた遊びは、坊主めくりではないでしょうか。
ルールはシンプル、札を順にめくるだけ。強い弱いもなく、運のみの勝負!姫や坊主の登場に、一喜一憂する子どもたちです。
 着物や弓矢を付けている昔の人の姿は、平成生まれの子どもたちには新鮮にうつるのでしょうか。札を持っているだけでも嬉しい様子です。回数を重ねるにつれ、だんだんと進行を子どもたちに任せてみて、様子を見守っていました。めくる順番を決めるための「せんべいせんべいやけた」を、誰が歌うかを決めるために「せんべいせんべいやけた」をしていたり、いざ決めるときも「このせんべいや、け、た!」と必ず自分の手でとめていたり。思わず「プププ」と笑ってしまう可愛さです。
 でも、自分より小さなお友だちに順番がきたことを教えてあげたり、ゆっくり時間をかけて一枚の札をめくるのを急かすことなく待っていたり。とても温かい雰囲気です。
 あるときは「名前を読んで!」と頼まれ、一枚一枚「おののこまち」「せみまる」…名前を読んで並べて、坊主はこちら、姫はあちら、とたくさん並べた様は圧巻でした。子どもたちにとってはこのようなことも遊びになるのですね。
「ほっしょうじのにゅうどうさきのかんぱくだじょうだいじん」・・・「めちゃ長い名前やなー」の一言に、笑ってしまう楽しい時間でした。


*春があちこちに。
 ようやく寒さがゆるみ、春を感じられるようになってきました。小さな小さな、子どもたちの爪の先ほどのフグリの花。めざとく見つけて一つひとつつまみ、手のひらにふんわりのせています。目立たないのに、よく目にとまるなあと、感心します。
 畦道で、てんとう虫を見つけて手に這わせているA くん。じっとじっとてんとう虫の動きを見つめて。他のお友だちや保育士もそれぞれてんとう虫を見つけて、持っている子たちが集まってみると、色が違っていたのです。
 A くんのは黄色みがかったオレンジ色てんとう虫。他のみんなは赤色てんとう虫。「なんでオレンジ色なんやろうなぁ」他にもオレンジてんとう虫はいるか、と探したのですが、見つかりませんでした。
てんとう虫にも個性が!小さな自然に想いを寄せる子どもたち。よく見ているし感じている。そんな小さなひとコマでした。(R)


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NPO法人 ころあい自然楽校

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03/02 05:11 | 今月のおたより | CM:0 | TB:0
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